2006年05月29日

たまには遠くから・・・

雨ハート 昨日の朝、友人から誘いのお電話がありNPO法人アジアチャイルドサポートの池間哲郎氏の講演会に行ってきました。
アジアのマンホールチルドレンなどの支援や井戸事業、学校、保護施設の運営などをしている団体の代表です。
モンゴルやカンボジアなどでの悲惨な状況下にある子供たちが今どんな暮らしの中でどんな事を思いながら生きているかというお話でした。
たとえば、家族の生活のために14歳前後で身売りされ、エイズになって故郷に帰り、死を待つだけの時を過ごす女性でも、それまでの人生に悔いは無く、父母が楽になればそれが自分の役目だと語るという。
またある子どもは、貧しさゆえにまだ3~4才で親に捨てられた。少年になった彼に夢を尋ねると、「自分を捨てた親を探し出し、死ぬまでめんどうをみてあげたい」と。
・・・・・これってなんだろうな、日本にいる私たちと、向いている心の方向がまるで違います。
ハートハートふたばハートハートキラキラ ハートハートふたばキラキラ ハート
ハートふたばふたばキラキラ ふたば

私たちは1991年の結婚を期に、フォスターペアレンツになり途上国の子供たちに送金をするという形で支援を始めました。でも先進国に住む私たちが彼らの国の自然資源を搾取し、単調な労働とお金の便利さを覚えさせ、それまでのほんとうの意味での豊かな暮らしを壊しておきながら、“支援”なんていうのは全くオカシイと思い始めました。
幸いに夫とは、理解の仕方や大切にしたいと思う事柄が同じでしたから、私たちはこの与えられた環境の中で、食べ物やエネルギーをできる限り自給し、まずは自分たちから他国への依存を減らしていこうと考え、そのような行動を始めることになったのです。
直接、限定された誰かの所へお金を送るという事よりずっと根本的な事だし、教育のための支援ひとつとっても、先進国がつくった学校で何を教えられるのだろうという懸念もありました。

先進国と呼ばれている国々が、自分たちの経済的価値基準を、自然と共生して永い年月を生きてきた国々にもちこまず、せめて食糧だけでも自国で賄い、自立していく事の方が望ましいです。
残念ながら先進国の中でも特に日本は、お金があっても食糧がない、モノはどんどん作っているけど石油はない、・・・・・換金するための製品作りを優先している常識は、「命」から遠のくばかりです。
現代の経済システムは金持ちはもっと金が儲かるように、そして貧しいものはもっと貧しくなるような仕組みになっていて、それは国どうしでも同じことが起きています。
企業誘致とか技術支援とかいう名目で、一見、「協力」に見えるところがいっそうタチが悪い。
この点は沖縄における“思いやり予算”と似ているね。
そのネーミングの響きからして、とても良い事をしていると、実家の年老いた親も近所のおばちゃんたちも思っています。
国際協力、人道支援、などという言葉で自衛隊を戦場へ派兵するのも同じでしょう。

平和な日本?に暮らす私たちの悩みといえば、
健康不安、仕事や経済の悩み、配偶者との不和、嫁姑問題、子供のこと、食べ過ぎ太り、髪が薄くなってきた不安・・・・・・・・
まぁいろいろとあなたの悩みも尽きないでしょうが、実は、その悩みも、遠い国での戦争も、根っこではつながっているんだよね。
無知は不幸を生みます。そして、無知は罪です。
地球環境問題も、マンホールチルドレンも、あなたのハゲの悩みも、「何が起きているか」「どうしてか」を知ることから解消していくのだと思います。
たまには自分自身のためにも、ちょっと高いところからマクロ的に、地球全体の風景を眺めてみることをおすすめします。
そして今、各人が最も考えなければならない緊急の問題は、教育基本法を≪愛国心≫を盛り込むために改定する方向で国が動いているという事です。
「気が付いたら戦争だった」という事にならないように、おとなのひとりとして関心をよせていきたいね。

あーこのブログは、ほのぼのシリーズでいこうと思ったのになぁ・・・
でもまぁよろしいやろ。たまには。今日の池間さんの話で、ちょっと昔モードの自分を思い出してしまったワ。ヒミツ

フォスターチャイルドの、当時4才だったカトマンドゥに住むビィジャイに、あの世キラキラ でバッタリ会った時に、堂々と自分の生き様を見せられるように生きるだけやねん。


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Posted by やまさき あおい at 21:58 │こんなこと思いましてん・・・